銀座ホステスの和髪について解説
ホステスになったからには和服が似合う髪型で出勤してみたい
銀座の街では、素敵な和服姿で歩くママやホステスを見かけることがありますよね。
男性でも女性でも、和服姿の似合う女性は魅力的に感じると思います。
銀座でホステスとしてお仕事されているからには、いつか和服姿に凛と見えるアップスタイルヘアにセットして出勤してみたい思われる方は多いと思います。
今回は和服で魅力的に見える髪型についてお話をしていきたいと思います。
和服の似合うホステスになるために
和服の似合うホステスとはどんな方を想像されますか?
凛としていて、女性らしい色っぽさのある方が多いかと思いますが、ただ和服を着るだけでは和服の似合うホステスにはなれません。
和服は洋服とは違い動きづらいため、いつものように動いてしまうとせっかくきちんと和服を着て髪型まで整えても、ぎこちない印象を与えてしまいます。
まずは簡単に和服を着た際の理想的な立ち居振る舞いについて確認してみましょう。
- 立ち姿
- 歩くとき
- 座るとき
- 階段の上り下り
- 車の乗り降り
- 手を上げるとき
- ものを拾うとき
- 食事をするとき
立ち姿
凜とした印象を与えるには、立ち姿をまずは気をつけましょう。
頭の先から糸で吊られているように背筋をぴんと伸ばして、顎は引き気味にして胸を張ります。
腹筋に少し力を入れると自然に背筋が伸びるのでおすすめです。
つま先は開かないように、膝頭がつくイメージで体の中心に力を入れ、内股気味に立ちます。
片足を軽く後ろに引くようにすると、より美しい立ち姿となります。
歩くとき
歩くときも立ち姿で整えた姿勢はそのままの保ち、小またで足をまっすぐ前に出すようにして歩くと美しいです。
洋服を着ているときのように歩いてしまうと、裾が乱れ着崩れの原因となりますので注意してください。
上前を右手で軽く押さえて歩くことで上品に見え、かつ裾が乱れることを防ぐことができるため意識すると良いでしょう。
座るとき
和服で座るときは、椅子に座る際と正座をする際で気を付けるポイントが違いますので、それぞれ紹介していきます。
椅子に座るときは、帯がつぶれないように背もたれによりかからず浅く腰かけます。
また腰かける際に、後ろの裾が床に付かないように少し膝の裏に入れ込むよう手を添えてから座るようにしましょう。
正座をするときには、上前や裾の乱れに気をつけながら座るようにしましょう。
まず座ったときに着物が引っ張られてしまうことを防ぐため、右足を少し後ろに引き、上前を右手で少し引き上げます。
次に左手で太ももあたりを押さえて腰を下ろし、右手で上前をなでおろしながら膝をつきます。
両ひざの間にこぶしひとつ分くらいの空間を開けて両ひざをつき、ひざ裏の着物を左右に引いてすっきりさせます。
一度座ってから、両ひざを少し浮かせて上前裾の乱れを右手で整えてからきれいに見えるように座り直しましょう。
立ち上がるときは、両足のかかとをきちんと揃えた状態で立ててから、その上にお尻をのせます。
その状態で少し片ひざを立て、上前を押さえながら右足から立ち上がると美しい所作となります。
階段の上り下り
着物を着た状態での階段を上り下りは慣れていないといつも通りに上り下りをして、ふくらはぎが見えてしまう方もいらっしゃいます。
ふくらはぎが見えてしまうのは下品に見えてしまいますので、丁寧な所作を心がけることが大切です。
ポイントとしては、階段の上り下り共に右の上前を軽く持ち上げ、体を階段に対して少し斜めに向けると上り下りしやすいです。
また、階段を上るときは着物から足が見えやすいため、上がった足が床に付くと同時に残った足を上げるようにしましょう。
車の乗り降り
車の乗り降りは、いつもより足の可動域が狭くなるため慣れていないと難しいです。
地面と車の段差と車内という狭い空間に入るまたは出るということになりますので、慌てずゆっくりと乗り降りすることが大切です。
最初に足から車内に入れてしまうと裾がはだけてしまうので、右手で上前を軽く持ち上げてお尻から車に入ってシート上に腰を下ろします。
両足を揃えて地面から離したら、片手で袖を持ち、もう片方の手で上前を押さえながら体を回転させ足を車内に入れます。
車内では帯を潰さないように浅めに座ると帯の形崩れを防ぐことができます。
車から降りるときは乗る手順はそのままに、順番を逆にして行ってください。
手を上げるとき
外出時に携帯電話をかける、電車のつり革につかまる、タクシーを止めるときなど、意外と手を上げる動作は多くあります。
そのまま手を上げてしまうと腕がむき出しとなってしまって美しく見えないため、手を上げている逆の手で袖口を押さえるようにすると良いです。
物を拾うとき
物を拾うときにも素肌が見えすぎないように配慮が必要になります。
まずテーブルなどの台の上の物を取るときは、物を取る逆の手で袖口を押さえながら手を伸ばすようにしましょう。
また床に置いてあるもの・落ちた物を拾うときは、上半身を折って拾うのではなくきちんとかがんでから拾います。
かがむときは物を拾う逆の手で上前を少し持ち上げて、片足を半歩後ろに引いてからかがむとバランスが取りやすいです。
かがむときに体を少し斜めにして腰を落とすようにすると上品な印象を与えられます。
食事をするとき
同伴やアフターなどでお食事をするにも、和服だからこそ気を付けてほしいポイントがあります。
今回は和服で魅力的に見える髪型についての記事です。
ホステスとして働いていると着物を着る機会があると思います。
そんな時どんな髪型が良いか、どんな着物が良いのか、マナーなどについて説明してます。
まずは着物を汚さないように、大判のハンカチを持ち歩くことをおすすめします。
大判のハンカチは、二つ折りにして“わ”のほうを手前にしてひざの上に置きます。
またテーブルとご自身の間には、帯とテーブルの間をこぶし1つ分空けるように座わるとお手洗いに立つときにもスムーズに席を立つことが出来るため位置を確認しておくことが大切です。
飲み物のグラスなどを取るときには、グラスを持つ逆の手で片方の袖口を押さえるように気を配ると袂を汚してしまうこともなく、美しい所作となります。
ホステスとして和服デビューしたいけどどんな和服がいいの?
和服で出勤してみたいけど、どんな和服が良いかという方も多いのではないでしょうか。和服と言っても振袖から訪問着、留袖と種類は様々です。
ホステスさんがお仕事で着るのであれば〈訪問着〉を選ぶようにしましょう。
訪問着とは、フォーマルな場所でも普段用としても幅広く対応でき、年齢や結婚の有無に関わらず着ることができる和服です。
肩から胸や袖にかけて、1つの絵のようにつながっている美しい柄が特徴です。
和服のレンタルを利用したり、余裕があればお気に入りの一点を一生ものとして購入し大切にお使いになることも良いと思います。
ホステスさんにおすすめしたい和服に適した髪型
和服を着たときによりホステスさんを魅力的に見せる髪型について、この章では具体的にお話していきます。
和服の際は基本的にアップスタイルが一番綺麗に見えるため、アップスタイルの定番4選とその特徴をご紹介します。
ご自身ならどの髪型が似合うか、着る和服に合う髪型はどれかという基準で一番良い髪型の参考にしてみてください。
- 夜会巻き
- 被せ
- カールアップ
- シニヨン
夜会巻き
夜会巻きとは、髪をねじり上げてコームで留めたヘアアレンジを指します。ねじり上げた曲線が女性らしく、上品な髪型として和服のホステスさんにも人気の髪型です。
基本となるシンプルな夜会巻きから、アレンジを加えた華やかな夜会巻きまでご自身のスタイルを見つけてみてください。
被せ
被せとはトップにふんわりとボリュームを出しつつ、被せてまとめるスヘアアレンジを指します。華やかな印象を出したい方は高めに被せを作るスタイル、落ち着いた印象を出したい方は低めに高めに被せを作るスタイルと高さで印象を変えたり、余った毛先でお花のようにアクセントを出すこともできるため、その日の気分や和服の柄に合わせて変化をつけてみるのも楽しいかもしれません。
カールアップ
カールアップとはカール(巻き髪)を使ったヘアアレンジを指します。カールアップと言われると上からカールを出すイメージが強いですが、カールの位置をどこにするかによって印象を変えられる髪型です。
カールの位置をサイドに寄せる『サイドアップ』、上の方に寄せる『上めカールアップ』、下の方に寄せる『下めカールアップ』とそれぞれ寄せ方によって雰囲気が変わり、また巻き方の太い・細いによっても変化がつけられるため、色々な髪型を試してみるのも良いと思います。
シニヨン
束ねた髪を後ろやサイドでお団子にまとめたヘアアレンジを指します。タイトに仕上げたシニヨンは、落ち着きのある大人な印象を与えられますし、トップにふわっとボリュームをだしルーズにまとめたシニヨンは可愛らしくや華やかな印象を与えられる髪型です。
最近トレンドのアップスタイルでドレスにも似合う髪型ですので、ご自身のイメージに合わせて作ってもらうのもおすすめです。
まとめ
今回は和服の似合うホステスさんにおすすめの髪型と和服を着る際により魅力的に見える所作についてお話をしてきましたがいかがでしたでしょうか。高級クラブでもドレスが主流であり、得にホステスとして働き始めた方にはなかなか着る機会が無いかもしれません。
いざ和服で出勤となったときに困らないよう、和服も似合うホステスさんとして準備はしておくことをおすすめします。
また、髪型に迷った場合はいつもヘアセットをしてもらっている美容室の方に相談してみると貴方に合った髪型を提案してくださると思います。
和服は着るだけで気持ちが引き締まり、自然と振る舞いも女性らしくなるため新たな魅力を引き出したいと思っているホステスさんはチャレンジしてみてはいかがでしたでしょうか。