今回はホステスとして仕事をする上で必ず覚えておく必要のある、お酒のつくり方にについてご案内させていただきます。
お酒をつくるといっても、お客様によって飲み方も様々です。
お客様の飲み方で代表的なものをご紹介させていただきます。
Contents
お酒をつくる前の注意点
お酒の作り方を説明させて頂きます。
一番大切なポイントはいかにお酒をしなやかにつくるかです。
1杯目のファーストドリンクの場合は乾杯がすぐにできるように作る。
「お飲み物お作りしてよろしいですか?」
「飲み方はどうされますか?」と必ず伺い、お客様の指示に従うこと。
お客様のお酒を作ったあと、
「ご一緒に頂いて宜しいですか?」と必ず伺うこと。
(勝手にボトルを飲む子がいるとお客様からの指摘があります)
- アイスが固まってくっついている時は音をたてないように割る。無理なようであれば取り替えてもらう。
- 作る際はグラスを自分の手前に置く。
- 必ず両手で作ること。
- 氷は音をたてずに丁寧に入れる。
お酒の飲み方には基本的に以下の通りです。
水割り
分量はワンフィンガーからツーフィンガー(15mm~30mm)→基本最初は薄めに(濃くすることは後でもできます)
- 氷→お酒→かき混ぜる(ステア)する。
- 氷を足す。(この時点で氷がグラスから出てはダメ)
団体の場合は一人で作ると時間がかかるので乾杯が早くできるように何人かで作業する。 - 水をやさしく注ぐ→約7~7.5分目まで。
- お酒は時計回り(右回り)でかき回す。
(右回りだとお酒がはねた際遠心力で自分に掛かり、お客様に掛からないようにできます) - テーブルの端から拳一つ分(約4cm)のあたりのコースターを置く。
(テーブルへの出入りでぶつからないようにするためです) - グラスを両手で添えて出す。自分側に角度をつける感じでやさしく。
こぼれた場合お客様に掛からないように。 - ボトルのラベルはメインのお客様に見えるように静かに置く。
ソーダ割り(ハイボール)
- ソーダはテーブルに置いてないので、ボーイさんに頼む。
- 氷をやさしく入れる。
- お酒の分量はワンフィンガーからツーフィンガー(15mm~30mm)
- 炭酸を入れる前によくかき回す。(ステア)
- 氷にソーダを当てて、やさしくソーダを注ぐ。お客様は炭酸を飲みたいので泡を出来るだけ飛ばさないよう軽くかき回す。 (1~2回さわる程度)
- 下のお酒とソーダを混ぜるように、氷を持ち上げるように混ぜる。氷の上下によってお酒とソーダが混ざります。
水割りとソーダ割りに関してはもっとも多いお客様の飲み方になります。下記動画がプロのバーテンダーの方が丁寧な作り方をご説明しておりますので、ご参考ください。
ロック
- ロックグラスを頼む。
- 丸氷を頼まれたらボーイに頼む。丸氷は別料金になります。
- 分量はツーフィンガーまでいかない位まで、入れ過ぎは厳禁です。
- 「チェイサー(水)はお作りしますか?」とお声がけする。
ストレート
ストレートは常温でお作りする。ストレートグラスをボーイに頼む。
チェイサーを作る時は「氷を入れてよろしいですか?」とお声がけするといいです。水も常温がいいという方がいます。
お湯割り
お湯を先に入れるのが原則(混ぜなくても良い)お湯の蒸気で香りが引き立ちます。
お酒を入れる際にお酒の分量は気を付けてください。
ブランデーグラス
ストレートの場合
注ぐ分量はお酒を入れてグラスを横にした際こぼれない程度(30mm位)
ブランデーを手に持つことによって体温でお酒を温め、香りを楽しむ飲み方です。
多くのお酒が入っていると熱が伝わりにくくなってしまうので厳禁。
クラッシュアイスを入れる場合(ミストと呼ぶ)
ブランデーグラスにクラッシュアイスをこぼさないように満タンに入れる。
お酒の分量は30mm位入れてよくかき回す。
溶けた分のクラッシュアイスを足す。
ワイン・シャンパン
ワイン・シャンパンは女性がお客様に注ぐことはありません。全てボーイさんに注いで貰います。
お客様にシャンパンの泡を飛ばしてほしいと言われたら、マドラーでかき回す、又はお箸でかき回す、又は氷を入れる。
基本女性は上の3つは禁止です。
お客様がしている場合に限り、私も(マドラーで混ぜる、お箸でかき混ぜる、氷を入れる)してもいいですか?と必ず伺うこと。
シャンパンが好きなお客様やシャンパン業者が来ている時にこの行為をすることは絶対にNGなのでリスクを考え自分勝手にしないこと。
その他の注意点
ここではホステスのお仕事をする際に新人ホステスさんがよくやってしますことをご紹介させて頂ければと思います。
ワイン、シャンパンに関してはコースターをおかない
ワイン・シャンパンをボーイさんに出された際、お客様の前にコースターを置くことは厳禁です。
ワイン・シャンパンは重心が高い為、コースターを置くと倒れる可能性があがります。
お客様のグラスを作り直す頻度
基本お客様の飲み物が半分程度になりましたら、お酒をつぎ足し、作り直すことが一般的です。
しかし新人ホステスさんの場合、お酒を作りなおすことに必死でお客様のお酒の減り具合ばかり気にしたり、逆に会話に夢中でお酒を作り直すことを忘れてしまう場合があります。
また少ししか減ってないのに頻繁にお客様のグラスを触りすぎることも決してよいことではありませんので、お客様のお酒が半分程度減った際に作り直すようにしましょう。
グラスに口紅・グロスをついたままにしない
グラスに口紅やグロスがべったりついているのは汚らしく、マナー違反なので、さりげなく親指で拭って、指をおしぼりやナプキンで拭いてください。その際拭いた部分は人目につかないようにすぐに片づけましょう。
ついたまま長く放置すると、裏で洗う方も非常に大変です。
まとめ
いかがだったでしょうか?
今回は新人のホステスさんの覚えておくべきお酒のつくり方やお酒を作る際の注意点をご案内させていただきました。
お酒は同じボトルでも作り手によって、驚くほど味が変わります。
お客様が大人数で来店され、急いで作らないといけない時など、雑になり上記の注意点を忘れがちになります。
お酒を提供するスピードと丁寧さはその状況でバランスをとりながら臨機応変に対応することが大切です。
お酒の作り方はホステスとして仕事をする上で基本となることですので、しっかり覚えましょう。

杉森 優稀

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